お寺では邪気除けの意味でお堂や塔の軒の四方に「風鐸(ふうたく)」と呼ばれるものが吊り下げられ、
風鐸の音が聞こえる範囲では災いが起こらないと考えられています。この風鐸が風鈴の由来とも伝えられています。
遠州三山「法多山尊永寺」「秋葉総本殿可睡斎」「医王山油山寺」の3つの寺院では、このような日本の伝統的な寺院文化と
結びつきの深い風鈴を、各お寺の境内に趣向を凝らして飾り付けた、新しい夏の風物詩「遠州三山風鈴まつり」を開催しています。
三山の信仰の源でもある「厄除・火防信仰・目の霊山」などの願いや祈りを鈴の音に託し、それぞれ特徴の違った風鈴を飾り、皆様を楽しませてくれます。
この機会にぜひ、袋井の夏を満喫してみてはいかがでしょうか。
「遠州三山風鈴まつり」
【期間】 2024年5月25日(土)~9月1日(日)
【場所】 遠州三山(法多山・可睡斎・油山寺)
【ホームページ】 https://www.fukuroi-kankou.jp/feature/fukuroi-fuurin/
【法多山尊永寺】
本堂をはじめとした境内の至る所に吊るされた約4,000個の風鈴からは、
どこか懐かしい音色が聞こえてきます。
境内では願い事を短冊に込めて「願かけ風鈴」(有料300円)も奉納できます。
【秋葉総本殿可睡斎】
山門から本堂まで、色とりどりの江戸風鈴が吊るされています。
手作りの風鈴は1つ1つ違った音色を奏でてくれます。
枯山水の大庭園(拝観料700円)では赤富士風鈴のオブジェを観ることができます。
【医王山油山寺】
山門から礼拝門までの静かな小路に飾られた風鈴が、涼やかに出迎えてくれます。
静けさのなかで、時折聞こえる風鈴の音色がこころに沁み入り、透き通った音色を響かせます。境内には古くからある風鐸も風鈴と一緒に見ることができます。
画像提供:袋井市観光協会