2025.2.24

花だより 梅の蕾のようす

梅の花がそこかしこに見受けられる季節となりました。葛城北の丸の梅も少しずつ花が咲き始めています。

梅と言えば、梅をこよなく愛されたとの伝承が多い菅原道真公を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 梅をこよなく愛したことから、全国の菅原道真公を祀る神社の御神紋は「梅の花」であり、境内にも梅が植えられているお社も多くあります。

菅原道真公は左大臣藤原時平の讒言で九州大宰府に流されましたが、道真公は自分の書斎に「紅梅殿」の名をつけるほど梅の花を好んでいたようです。 大宰府に発つ際、「東風吹かば匂い起こせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」と名残を惜しんだ屋敷の梅が、道真公の大宰府入りと同時に、 都から一夜で飛んで来たということから飛梅の伝説が生まれ、管公飛梅(かんこうのとびうめ)と呼ばれるようになりました。

梅の花が咲き誇るこの季節、私たちはその美しさと香りに心を奪われます。 梅の花は、寒さの中でも力強く咲く姿が印象的で、春の訪れを告げる花として古くから愛されてきました。

また、梅の花はその美しさだけでなく、実を結ぶことでも知られています。 梅の実は、梅干しや梅酒など、私たちの食卓にも欠かせない存在です。梅の実が熟す頃には、また新たな楽しみが待っています。

梅の花は私たちの生活に深く根付いており、その魅力は尽きることがありません。 日々の忙しさの中でほんのひと時でも、梅の花を愛でながら、その美しさと香りを楽しめることができたら素敵なことですね。 葛城北の丸にお越しの際は、梅の花もお楽しみいただけますと幸甚でございます。

 

梅の花、白梅、梅殿

梅の蕾、紅梅、北の丸進入路