2024.6.12

北の丸のこだわり『回廊』

葛城北の丸は4つの宿泊棟からなっており、各棟をつなぐ回廊は「北の丸」の大きな魅力のひとつです。

お客様は回廊を渡りながら、季節ごとに、また日々刻々と表情を変える庭園、視点の動きによる空間の変化を味わうことができます。
ロビーから各棟へつながる回廊は、総延長で約二百メートルあり随所にしつらえた庭園や竹林、椿殿二階から眺める遠州瓦の甍の美、
木もれ陽をイメージした回廊天井のあかり、壁面を飾る工芸アートの作品など、まさに“大人の道草”を堪能できる造りになっております。
藤殿へ導く回廊では、歩みを進めるほどに枯山水の庭、各種花木を植栽した庭など変化に富んだ景観を楽しんでいただけます。

 

 

回廊 回廊、庭園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の随所に配置してある天水受けは、徳島県鳴門市で作陶された大谷焼の壺で、
特産の藍を寝かせておく壺として発達した壺だそうです。
雨といを伝って天水受けに水が溜まっていく姿は、雨の日だけに楽しめる風景です。


大谷焼きは、日本で珍しい大型陶器を機械を使わずに作る伝統的な技法です。
この技法では、土をひも状にして積み上げ、足で「蹴りロクロ」を蹴りながら成型します。
もし自分の足で届かないほど大きくなった場合、床に寝転んで足で「寝ロクロ」を蹴る人と、
上で粘土を成型する人の二人組で作業を行います。
この方法は、大型の陶器を作る際に効果的であり、伝統的な技術として大切にされています。

回廊や中庭と共に徳島を代表する陶器も是非お楽しみいただければと思います。


 

大谷焼、庭園 大谷焼